「柴犬の里親になるためにはどうしたら良いの?」「柴犬を飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、柴犬を迎える際には、事前に性格や特徴、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- 柴犬の特徴
- 柴犬の性格
- 柴犬のかかりやすい病気
- 柴犬の里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

柴犬の特徴とは?

柴犬とは、日本原産の犬種で、国の天然記念物に指定されている日本犬です。もともとは小動物を狩る猟犬として活躍しており、筋肉質でしっかりとした骨格を持っています。
くるんと巻いたふさふさのしっぽと、ピンと立った耳が特徴的といえるでしょう。また、口は小さめで引き締まっており、口角が上がりやすく笑っているように見えることから「柴スマイル」と呼ばれているのだとか。
被毛はダブルコートで寒さに強いですが、換毛期には大量の毛が抜けます。毛色は代表的な赤色と、白色、黒褐色、胡麻の4種類に分かれます。
柴犬の性格とは?

柴犬は賢く、勇敢な性格の持ち主です。飼い主には忠実で、甘えん坊な一面もあるのだとか。
また、警戒心が強く、どんな相手にも勇敢に立ち向かうことから、番犬としても活躍してくれます。無理に触られるのを嫌がることもあり、プライドが高いため、しつけの際は信頼関係を築いてから行うと良いでしょう。
頑固な一面もあるため、しつけは根気強く行う必要がありそうです。
柴犬のかかりやすい病気3選

続いて、柴犬のかかりやすい病気について解説します。柴犬のかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
アトピー性皮膚炎
柴犬のかかりやすい病気の一つ目は、アトピー性皮膚炎です。柴犬は遺伝的要因から、アトピー性皮膚炎にかかりやすい犬種といわれています。
アトピー性皮膚炎とは、アレルゲンに対する過剰な免疫反応によって引き起こされる皮膚疾患で、特に若い犬にみられます。アトピー性皮膚炎の主な症状は以下の通りです。
- 目や口の周りが脱毛する
- 皮膚のかゆみや赤み
- 脇の下や足、耳などの皮膚の弱い部位に発症することが多い
- アレルゲンによっては発症時期に季節性がある場合もある
アトピー性皮膚炎は遺伝的要因もあるため、完全に予防するのは難しいでしょう。しかし、室内を清潔に保ったり、適切なシャンプー剤や保湿剤を使用したりすることで症状の軽減が期待できます。
緑内障
二つ目は、緑内障です。柴犬は奥まった位置に目があるため、緑内障になりやすい傾向があります。
緑内障とは眼圧が上昇して眼球が硬くなり、痛みを伴うことが多い病気で、視力の低下や失明につながることもあります。緑内障の主な症状は以下の通りです。
- 白目が赤く見える
- 涙っぽくなる
- 目を気にしてかく
緑内障は明確な予防法はありませんが、定期的に病院を受診し、早期発見・早期治療をすることで視力を保つことが大切です。
認知症
三つ目は、認知症です。犬は人間と同じように、歳を取ると認知症になることがあり、特に日本犬に多いといわれています。
認知症とは、加齢による脳の機能低下によって起こる、記憶力や判断力などが低下する病気です。認知症の主な症状は以下の通りです。
- 徘徊や旋回
- 夜鳴き
- 昼夜逆転
- 異常な食欲
- トイレの失敗
- 壁や角に頭を押し付けたまま動かない
認知症を予防するには、遊びや散歩を通じて適度な刺激を与えたり、スキンシップを取ったり、規則正しい生活を送ることが大切です。

柴犬の里親になるための条件

柴犬の里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
柴犬を里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
柴犬の生涯費用はいくら?
四つ目は、柴犬の生涯費用について事前に知っておくことです。柴犬を飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

e柴犬ドットコム

二つ目は、e柴犬ドットコムです。e柴犬ドットコムとは、全国各地の柴犬専門家が育てあげた柴犬の里親情報が載っているサイトです。
掲載中の柴犬たちは、サイトを通さず柴犬専門犬舎に直接連絡することができます。
ホームページ:e柴犬ドットコム
ペットのおうち
三つ目は、ペットのおうちです。ペットのおうちは、全国から里親を募集している保護ペットの情報が届きます。
ペットの飼育が困難になった飼い主や、動物の保護活動者が里親募集を掲載しています。里親を希望する人がサイト上で応募し、掲載者が複数の里親希望者の中から適切な人を選び、安心して譲渡できる仕組みです。
ホームページ:ペットのおうち
まとめ
今回の記事では、柴犬の特徴や性格、柴犬のかかりやすい病気、柴犬の里親になるための条件などについてご紹介しました。
柴犬を迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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