「ラグドールの里親になるためにはどうしたら良いの?」「ラグドールを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
里親になるためには条件がいくつかあり、誰もが里親になれるとは限りません。また、ラグドールを迎えるにあたり、事前に特徴や性格、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- ラグドールの特徴
- ラグドールの性格
- ラグドールのかかりやすい病気
- ラグドールの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ラグドールの特徴とは?

ラグドールとは、アメリカ原産の猫種です。カルフォルニア州に住んでいたアン・ベーガーが助けた野良猫が起源といわれています。
大型でがっしりとした体格をしていますが、抱き心地はまるでぬいぐるみのような感覚です。また、目は必ず青い目を持つのだとか。成長は他の猫よりやや遅めで、成猫になるまで3~4年かかるといわれています。
被毛はセミロングで、肌触りは絹のように柔らかいのが特徴的です。ダブルコートですがアンダーコートが少ないため、毛玉になりにくいでしょう。
抜け毛は一定量ありますが、長毛種にしては比較的お手入れが楽な方です。毛色はシールやブルー、チョコレート、クリームなどが存在します。
ラグドールの性格とは?

ラグドールは、猫種の中でも特に穏やかで人懐っこいことで有名です。とても穏やかで温厚なため、小さな子どもや他のペットとも仲良くできる子が多いでしょう。
また、飼い主さんのことが大好きで、飼い主さんについて歩いたり、抱っこをせがんだりすることもあるのだとか。抱っこをされるのが好きな子が多く、膝の上でゴロゴロするのも大好きです。
多少の環境の変化や、家の中が賑やかな場合でも比較的落ち着いていられます。しつこく触られてもあまり怒りませんが、個体差があるので注意しましょう。
ラグドールのかかりやすい病気3選

続いて、ラグドールのかかりやすい病気について解説します。ラグドールのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
肥大型心筋症
ラグドールのかかりやすい病気の一つ目は、肥大型心筋症です。ラグドールは遺伝的に肥大型心筋症になりやすいといわれています。
肥大型心筋症とは、心臓の筋肉が厚くなり、血液の流れが悪くなる病気です。肥大型心筋症の主な症状は以下の通りです。
- 呼吸困難
- 胸水、腹水
- 元気消失
- 後肢の麻痺
- 突然死
明確な予防方法はありませんが、定期的に健康診断を行うことで早期発見・早期治療を行うことが大切です。
膀胱炎
二つ目は、膀胱炎です。ラグドールは体が大きいため、水分摂取量や運動不足の影響を受けやすく、膀胱炎などの尿路疾患にかかるリスクが高くなります。
膀胱炎とは膀胱に炎症が起こる病気で、原因は細菌感染や結石、ストレスなどさまざまです。膀胱炎の主な症状は以下の通りです。
- トイレに何度も行く
- 血尿
- 少量ずつしか尿が出ない
- 排尿時に痛がる、鳴く
- トイレで長時間うずくまる
- トイレ以外の場所で粗相する
- 元気消失
膀胱炎を予防するためには、ウェットフードを積極的に取り入れたり、給水器を使ったりすることで、十分な水分を摂取できるようにしてあげることが大切です。また、トイレ環境を清潔に保つことで、膀胱炎のリスクを減らすことができるでしょう。
毛球症
三つ目は、毛球症です。ラグドールの被毛はとても柔らかく、抜け毛も細かいため、グルーミング中に毛を飲み込みやすい傾向にあります。
毛球症とは、グルーミングによって飲み込んだ毛が胃や腸に溜まって、うまく排出できずに体調を崩してしまう状態のことをいいます。毛球症の主な症状は以下の通りです。
- 食欲不振
- 便秘
- 下痢
- 元気消失
- 腹部の張り・痛み
- 繰り返し吐く(吐き気)
毛球症を予防するためには、できるだけ毎日ブラッシングを行い、抜け毛を減らすことが大切です。特に、換毛期の春や秋は念入りに行いましょう。

ラグドールの里親になるための条件

ラグドールの里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
ラグドールの里親になるための条件の一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、猫が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「猫に部屋を汚されたくない」「猫は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
猫も家族の一員として考え、猫の行動や性格を理解し、猫が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、猫を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で猫を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、猫を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
完全室内飼育ができるか
三つ目は、完全室内飼育ができるかどうかです。完全室内飼育は、猫の健康と安全を守るために必要なことです。
たとえば、交通事故や感染症の予防、寄生虫の予防など完全室内飼育にはたくさんのメリットがあります。また、外部の危険要因を避けることで、猫の平均寿命が伸びる傾向にあります。
室内環境を工夫し、猫が快適に暮らせる部屋作りを行いましょう。
ラグドールの生涯費用はいくら?
四つ目は、ラグドールの生涯費用について事前に知っておくことです。ラグドールを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
猫を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- キャットタワー
- おもちゃ
- 爪とぎ
- ワクチンや健康診断
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
猫を飼うのにかかる費用は、猫種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の室内飼い猫の生涯必要経費は平均で¥1,725,072となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (猫 生涯必要経費)」
猫を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、猫を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて猫との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、猫を飼うのは難しいといえるでしょう。
猫の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護猫が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口
おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

ハグー

二つ目は、ハグーです。ハグーは、飼い主がいない動物の里親を探している人と、里親になりたい人をマッチングさせるサイトです。
犬、猫、ウサギ、小動物、鳥、魚、爬虫類などさまざまな種類の動物が募集されています。里親としてお迎えしたいペットを探し、気になるペットがいたら里親募集者に連絡します。
里親募集者とメッセージのやり取りをし、対面でのペットの受け渡しをするため安心です。
ホームページ:ハグー
ジモティー
三つ目は、ジモティーです。ジモティーは、全国の犬の里親募集の掲示板です。
やむを得ず手放すことになったペットの命を「救ってほしい方」と「救いたい方」をつなぐ場として運営しています。
里親になるためには身分証の提示が必要で、年間約7000頭の犬猫がジモティーを通して譲渡されています。
ホームページ:ジモティー
まとめ
今回の記事では、ラグドールの特徴や性格、ラグドールのかかりやすい病気、ラグドールの里親になるための条件などについてご紹介しました。
ラグドールを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。猫を迎え入れる場合は猫が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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