「パグの里親になるためにはどうしたら良いの?」「パグを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、パグを迎える際には、事前に性格や特徴、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- パグの特徴
- パグの性格
- パグのかかりやすい病気
- パグの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
犬の里親のまとめ記事はこちらhttps://inunekotyaya.com/dog-foster-parents/

パグの特徴とは?

パグとは、中国原産の犬種です。もともとは貴族などの愛玩犬として飼育されており、スクエアでがっしりとした体格をしています。
鼻ぺちゃといわれる低い鼻と大きな瞳を持ち、愛らしい顔立ちをしているのが特徴的といえるでしょう。また、耳は前に倒れた「ボタン耳」と短く巻いている「ローズ耳」に分かれます。
被毛は短いですが、ダブルコートで特に換毛期はたくさんの毛が抜けるため、こまめなブラッシングが必要です。毛色はブラックやフォーン、アプリコット、シルバーの4種類あります。
パグの性格とは?

パグは、明るくフレンドリーな性格の持ち主です。初対面の人や犬とも仲良くすることができ、家庭犬として飼いやすく、初心者にもおすすめです。
家族と一緒にいるのが大好きで、甘えん坊な一方、飼い主に構ってもらえないと嫉妬や不安から無駄吠えすることもあるのだとか。寂しがり屋な一面もあり、長時間の留守番はストレスが溜まってしまうかもしれません。
パグのかかりやすい病気3選

続いて、パグのかかりやすい病気について解説します。パグのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
短頭種気道症候群
パグのかかりやすい病気の一つ目は、短頭種気道症候群です。パグは短頭種に分類されるため、短頭種気道症候群を発症する可能性があります。
頭の長さに比べて鼻が短い短頭種では、気道が狭くなりやすい構造になっているため、喉から気管にかけて狭くなってしまうのです。短頭種気道症候群の主な症状は以下の通りです。
- いびきのような呼吸音
- 開口呼吸
- 粘膜や舌が青色になるチアノーゼ
- 失神
- 食べ物を飲み込みにくくなる
短頭種気道症候群は生まれつきのため、明確な予防方法はありませんが、定期的に健康診断を受け、呼吸状態を確認してもらうことが大切です。
また、肥満も呼吸状態の悪化につながりやすいため、体重管理を行うことが必要といえるでしょう。
マラセチア性皮膚炎
二つ目は、マラセチア性皮膚炎です。パグはしわが多いことから、しわの間に湿気や汚れがたまりやすく、マラセチア菌が繁殖しやすい環境にあります。
マラセチア性皮膚炎とは、マラセチア菌の異常繁殖によって起こる皮膚炎のことです。マラセチア菌は健康な犬の皮膚にもいる常在菌ですが、湿気や皮脂が多くなると異常に増えて炎症を起こします。
マラセチア性皮膚炎の主な症状は以下の通りです。
- 強いかゆみ(特に顔、耳、脇、お腹など)
- べたつき
- 独特なにおい(酸っぱい匂い)
- ふけや脱毛
マラセチア性皮膚炎を予防するためには、適度なシャンプーを行い皮膚を清潔にしたり、しわの間を定期的に拭いて清潔に保つことが大切です。
パグ脳炎
三つ目は、パグ脳炎です。パグ脳炎は、パグやマルチーズなどの小型犬に多く発生する慢性的な脳の病気です。
別名「壊死性髄膜炎」といわれ、以前はパグによくみられる脳炎ということから「パグ脳炎」と呼ばれています。パグ脳炎とは、大脳と髄膜の壊死性炎症が原因で神経症状が現れる病気です。
パグ脳炎の主な症状は以下の通りです。
- けいれん発作
- 運動失調
- 旋回運動
- 昏睡
- 摂食障害
パグ脳炎は遺伝的要因が大きいため、明確な予防方法はありません。そのため、日常生活の中で行動をよく観察し、いつもと違う様子があれば早めに動物病院へ連れていきましょう。

パグの里親になるための条件

パグの里親になるためにはいくつか条件があり、誰でも里親になれるわけではありません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
パグを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
パグの生涯費用はいくら?
四つ目は、パグの生涯費用について事前に知っておくことです。パグを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

OMUSUBI
二つ目は、OMUSUBIです。OMUSUBIは、審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトです。
審査を通過した保護団体のみ募集を行っており、全国200団体以上が登録しています。また、犬猫を迎える際に大切な相性診断を行うことができ、ライフスタイルや好みなどの質問に答えるだけで、保護犬猫との相性度を知ることができます。
譲渡した際にはOMUSUBI Family特典を受けることができ、安心して新生活をスタートすることが可能です。
ホームページ:OMUSUBI
anifare
三つ目は、anifareです。anifareは、保護犬の命を救うことを目的として、譲渡活動をしている動物福祉団体のことをいいます。
犬種、場所、性別、年齢を選択することで、希望の犬を見つけることが可能です。また、引き渡し時に提携の動物病院などで健康診断と飼育アドバイスを行うため、正確な健康状態を知ることができ、安心して迎え入れることができます。
ホームページ:anifare
まとめ
今回の記事では、パグの特徴や性格、パグのかかりやすい病気、パグの里親になるための条件などについてご紹介しました。
パグを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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