ペルシャの里親になるための条件とは?おすすめの里親サイトも紹介

「ペルシャの里親になるためにはどうしたら良いの?」「ペルシャを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

里親になるためには条件がいくつかあり、誰もが里親になれるとは限りません。また、ペルシャを迎えるにあたり、事前に特徴や性格、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。

本記事では

  • ペルシャの特徴
  • ペルシャの性格
  • ペルシャのかかりやすい病気
  • ペルシャの里親になるための条件
  • おすすめの里親サイト

についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ペルシャの特徴とは?

ペルシャとは、イラン原産の猫種です。現在のイランで発見された長毛種の猫をルーツに持っており、ヨーロッパの探検家や商人たちが、この猫をイタリアやフランスに持ち帰ったことで人気が広がったといわれています。

丸い顔とつぶれた鼻、離れ気味の目が特徴的といえるでしょう。また、目の色は毛色によってブルーやゴールド、グリーンなどさまざまです。

被毛は、猫種の中でも特に長い超ロングコート。シルクのように滑らかな肌触りで、首の周りには「たてがみ」のような豪華な飾り毛があります。

毛が細かく密で、放っておくと毛玉になりやすいため毎日のブラッシングが必須です。毛色は、ホワイトやブラック、ブルー、クリームなどの単色からチンチラシルバー、チンチラゴールデン、タビー、バイカラー、パーティーカラーなどバリエーションが豊富です。

ペルシャの性格とは?

ペルシャは、穏やかでおっとりとした性格の持ち主です。落ち着いた雰囲気の子が多く、静かな場所を好みます。

飼い主のことは大好きですがべたべたし過ぎず、ほどよい距離感をと持とうとする傾向にあります。そのため無理に構ったりせず、猫のペースに合わせることが大切といえるでしょう。

また、ブラッシングや無理な抱っこなど、嫌なことははっきりと拒否する頑固な一面もあるのだとか。知らない人や環境の変化が苦手なため、慣れるまでは静かに見守ってあげることが大切です。

ペルシャのかかりやすい病気3選

続いて、ペルシャのかかりやすい病気について紹介します。ペルシャのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。

多発性嚢胞腎

ペルシャのかかりやすい病気の一つ目は、多発性嚢胞腎です。特にペルシャに多く見られる遺伝性の腎臓病で、腎臓に水のたまった袋が多数でき、徐々に腎機能が低下してしまいます。

多発性嚢胞腎の主な症状は以下の通りです。

  • 水をよく飲む
  • おしっこの量が増える
  • 食欲の低下
  • 体重減少
  • 元気がない

多発性嚢胞腎は初期の場合、無症状の場合があるため、定期的な検診で病気を早期発見することが大切です。発症してしまうと完治することは難しいですが、適切な食事療法や投薬により進行を遅らせることは可能です。

流涙症

二つ目は、流涙症です。ペルシャは鼻が短いため、流涙症になりやすい猫種です。

流涙症とは、目と鼻をつなぐ鼻涙管が詰まってしまい、涙が目から流れ出てしまう状態のことをいいます。流涙症の主な症状は以下の通りです。

  • 目の周りが常に濡れている
  • 目やにが出る
  • 目を痒がる
  • 涙によって毛が茶褐色になる
  • 目が充血する

目の周りが濡れている場合は、こまめに拭いて清潔に保つことが大切です。また、気になる症状があれば、早めに動物病院を受診しましょう。

短頭種気道症候群

三つ目は、短頭種気道症候群です。ペルシャは顔がペチャっとしている短頭種のため、鼻から喉にかけての構造が狭く、呼吸がしづらい状態にあります。

短頭種気道症候群は、鼻が短い猫によくみられる病気です。短頭種気道症候群の主な症状は以下の通りです。

  • いびき
  • 呼吸困難
  • 発咳
  • 失神

短頭種気道症候群を予防するためには、肥満を避けることや涼しい環境での管理、興奮を避けるなどの対策を行うことで、リスクを軽減できます。先天的な異常が原因のため、完全に予防することは難しいですが、これらの対策で呼吸状態の悪化を防ぐことは可能でしょう。

ペルシャの里親になるための条件

ペルシャの里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。

家族全員の同意が得られている

ペルシャの里親になるための条件の一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、猫が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。

たとえば、「猫に部屋を汚されたくない」「猫は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。

猫も家族の一員として考え、猫の行動や性格を理解し、猫が幸せに暮らせるよう接することが大切です。

ペット可の住宅に住んでいる

二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、猫を飼うことはできません。

ペット不可の住宅で猫を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。

そのため、猫を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。

完全室内飼育ができるか

三つ目は、完全室内飼育ができるかどうかです。完全室内飼育は、猫の健康と安全を守るために必要なことです。

たとえば、交通事故や感染症の予防、寄生虫の予防など完全室内飼育にはたくさんのメリットがあります。また、外部の危険要因を避けることで、猫の平均寿命が伸びる傾向にあります。

室内環境を工夫し、猫が快適に暮らせる部屋作りを行いましょう。

ペルシャの生涯費用はいくら?

四つ目は、ペルシャの生涯費用について事前に知っておくことです。ペルシャを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。

猫を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。

  • フードやおやつ
  • ケージ
  • 食器
  • キャットタワー
  • おもちゃ
  • 爪とぎ
  • ワクチンや健康診断
  • 避妊・去勢手術代
  • マイクロチップ代

猫を飼うのにかかる費用は、猫種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の室内飼い猫の生涯必要経費は平均で¥1,725,072となりました。

参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (猫 生涯必要経費)」

猫を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、猫を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて猫との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、猫を飼うのは難しいといえるでしょう。

猫の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護猫が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。

おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。

ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。

ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

ペットのおうち

二つ目は、ペットのおうちです。ペットのおうちは、全国から里親を募集している保護ペットの情報が届きます。

ペットの飼育が困難になった飼い主や、動物の保護活動者が里親募集を掲載しています。里親を希望する人がサイト上で応募し、掲載者が複数の里親希望者の中から適切な人を選び、安心して譲渡できる仕組みです。

ホームページ:ペットのおうち

OMUSUBI

三つ目は、OMUSUBIです。OMUSUBIは、審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトです。

審査を通過した保護団体のみ募集を行っており、全国200団体以上が登録しています。また、犬猫を迎える際に大切な相性診断を行うことができ、ライフスタイルや好みなどの質問に答えるだけで、保護犬猫との相性度を知ることができます。

譲渡した際にはOMUSUBI Family特典を受けることができ、安心して新生活をスタートすることが可能です。

ホームページ:OMUSUBI

まとめ

今回の記事では、ペルシャの特徴や性格、ペルシャのかかりやすい病気、ペルシャの里親になるための条件などについてご紹介しました。

ペルシャを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。

里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。猫を迎え入れる場合は猫が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。


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現役愛玩動物看護師
柊 すずね

愛玩動物看護師歴5年/Webライター
愛玩動物看護師の実務経験を生かした、犬猫のお役立ち情報を発信しています。

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