パピヨンの里親になるための条件とは?おすすめの里親サイトも紹介

「パピヨンの里親になるためにはどうしたら良いの?」「パピヨンを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、パピヨンを迎える際には、事前に性格や特徴、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。

本記事では

  • パピヨンの特徴
  • パピヨンの性格
  • パピヨンのかかりやすい病気
  • パピヨンの里親になるための条件
  • おすすめの里親サイト

についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

パピヨンの特徴とは?

パピヨンとは、フランスやベルギー原産の犬種です。もともとは王族や貴族の間で愛玩犬として飼育されており、スリムでありながら、しっかりとした筋肉を持っています。

パピヨンはフランス語で「蝶」を意味し、その名の通り蝶のように大きな立ち耳が特徴的です。また、シングルコートで絹のように滑らかで光沢のある被毛は、毛が絡まりにくいため手入れがしやすいといえるでしょう。

毛色は、3色のトライカラーと2色のパーティーカラーに分かれます。白地があればブラックやブラウン、レッド、セーブルなどどのような色でも認められるようです。

パピヨンの性格とは?

パピヨンは明るく活発で、遊び好きな性格の持ち主です。社交的で、他の犬やペットとも比較的仲良くすることができるでしょう。

また、飼い主が大好きで、常にそばにいたがる甘えん坊な一面もあるようです。パピヨンは賢いため、しつけがしやすい犬種ですが、自分の意思もしっかり持っているため、根気強くしつける必要があります。

警戒心が強い一面もあり、チャイムの音や知らない人を見かけると吠えることもあります。番犬としての役割を果たしてくれますが、吠え癖がつくと無駄吠えが多くなるため注意が必要です。

パピヨンのかかりやすい病気3選

続いて、パピヨンのかかりやすい病気について解説します。パピヨンのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。

膝蓋骨脱臼

パピヨンのかかりやすい病気の一つ目は、膝蓋骨脱臼です。パピヨンなどの小型犬は、膝蓋骨の内側への脱臼が多く見られる傾向にあります。

膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が内側、または外側へ外れてしまう状態のことをいいます。膝蓋骨脱臼の主な症状は以下の通りです。

  • スキップのような歩き方をする
  • 後ろ足を上げたり伸ばしたりする
  • 膝から「ぱきぱき」といった音が聞こえる
  • 抱き上げた時に「キャン」と鳴いて嫌がる

膝蓋骨脱臼を予防するためには、膝に負担をかけないことが大切です。滑りやすいフローリングなどには、マットやカーペットを敷き、高い場所への乗り降りはなるべくさせないようにしましょう。また、体重管理をしっかりと行い、肥満を予防することが大切です。

膀胱結石

二つ目は、膀胱結石です。パピヨンのような小型犬は尿路が細く、膀胱結石になりやすい犬種といわれています。

膀胱結石とは、膀胱内で尿中のミネラルなどが固まって、石のようなものができる病気です。尿の通り道を塞ぐことで、炎症や感染症を引き起こす可能性があるでしょう。

膀胱結石の主な症状は以下の通りです。

  • 頻尿
  • 血尿
  • 排尿時の痛み
  • 尿失禁
  • 食欲不振

膀胱結石を予防するためには、ミネラルの過剰摂取を避けた食事管理や、十分な水分補給が大切です。また、トイレを清潔に保つことで、尿路の感染症を防ぐことができます。

水頭症

三つ目は、水頭症です。パピヨンのような小型犬は、頭蓋骨が小さく、水頭症になりやすい犬種といわれています。

水頭症とは、脳脊髄液が脳内に過剰に溜まり、脳に圧力をかけることでさまざまな神経症状を引き起こす病気です。水頭症の主な症状は以下の通りです。

  • 頭部が異常に大きい
  • ふらつき
  • けいれん発作
  • 旋回運動
  • 過剰な興奮
  • 歩行異常

水頭症は先天的な病気であるため、予防することは難しいでしょう。そのため、定期的な健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療を行うことが大切です。

パピヨンの里親になるための条件

パピヨンの里親になるためにはいくつか条件があり、誰でも里親になれるわけではありません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。

家族全員の同意が得られている

パピヨンを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。

たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。

犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。

ペット可の住宅に住んでいる

二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。

ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。

そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。

終生飼養が可能

三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。

飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。

終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。

パピヨンの生涯費用はいくら?

四つ目は、パピヨンの生涯費用について事前に知っておくことです。パピヨンを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。

犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。

  • フードやおやつ
  • ケージ
  • 食器
  • リードやハーネス
  • ワクチンや健康診断
  • シャンプーやトリミング代
  • 避妊・去勢手術代
  • マイクロチップ代

犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。

参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」

犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。

犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。

おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。

ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。

ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

OMUSUBI

二つ目は、OMUSUBIです。OMUSUBIは、審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトです。

審査を通過した保護団体のみ募集を行っており、全国200団体以上が登録しています。また、犬猫を迎える際に大切な相性診断を行うことができ、ライフスタイルや好みなどの質問に答えるだけで、保護犬猫との相性度を知ることができます。

譲渡した際にはOMUSUBI Family特典を受けることができ、安心して新生活をスタートすることが可能です。

ホームページ:OMUSUBI

ジモティー

三つ目は、ジモティーです。ジモティーは、全国の犬の里親募集の掲示板です。

やむを得ず手放すことになったペットの命を「救ってほしい方」と「救いたい方」をつなぐ場として運営しています。

里親になるためには身分証の提示が必要で、年間約7000頭の犬猫がジモティーを通して譲渡されています。

ホームページ:ジモティー

まとめ

今回の記事では、パピヨンの特徴や性格、パピヨンのかかりやすい病気、パピヨンの里親になるための条件などについてご紹介しました。

パピヨンを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。

里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。

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現役愛玩動物看護師
柊 すずね

愛玩動物看護師歴5年/Webライター
愛玩動物看護師の実務経験を生かした、犬猫のお役立ち情報を発信しています。

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