「甲斐犬の里親になるためにはどうしたら良いの?」「甲斐犬って危ないって聞くけど本当?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、甲斐犬を迎える際には、事前に性格や特徴、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- 甲斐犬の特徴
- 甲斐犬の性格
- 甲斐犬のかかりやすい病気
- 甲斐犬の里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

甲斐犬の特徴とは?

甲斐犬とは、日本の山梨県・南アルプス原産の犬種です。もともとは猟犬として飼われていたため、筋肉質で全身が引き締まっています。
立ち耳で巻いた尾、虎のような被毛が特徴的といえるでしょう。また、虎のような被毛は成長するにつれて目立ち始め、毛色は色調の濃淡で黒虎毛、中虎毛、赤虎毛に分けることができます。
甲斐犬には2つのタイプがあり、細い四肢を持つ「鹿型」と、ずんぐりした体型の「猪型」とがあります。甲斐犬は、勇敢なイメージが強いですが、丸い黒目や大きい三角の耳を持ち、愛嬌も兼ねそろえているのです。
甲斐犬の性格とは?危ないって本当?

甲斐犬は、猟犬として活躍してきたことから勇敢で、冷静な性格を持っています。飼い主のみに忠実に従うことから「一代一主」ともいわれ、甘えん坊な一面を見せることもあるようです。
一方で、他の人や動物には強い警戒心を持っており、場合によっては攻撃に発展することもあります。もともとは、猟犬としてイノシシやクマといった大型の動物に向かっていたこともあるため、攻撃的になると大変危険です。
トラブルを避けるためにも、しつけをしっかり行い、いざというときに飼い主の指示に従えるようにしておくことが大切といえるでしょう。
甲斐犬のかかりやすい病気3選

次に、甲斐犬のかかりやすい病気について解説します。甲斐犬のかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
アレルギー性皮膚炎
甲斐犬のかかりやすい病気の一つ目は、アレルギー性皮膚炎です。甲斐犬は遺伝性の病気が比較的少ない犬種ですが、日本犬はアレルギー性皮膚炎にかかりやすい傾向にあります。
アレルギー性皮膚炎とは、花粉やダニ、食品などに含まれるアレルゲンによって、皮膚に痒みや赤みなどの症状が現れる病気です。
アレルギー性皮膚炎の主な症状は以下の通りです。
- 皮膚の痒みや赤み
- 耳、脇、股、足先の痒みや赤み
- 目や口周りの痒みや赤み
- 脱毛
- くしゃみや鼻水
アレルギー性皮膚炎を予防するためには、生活環境を清潔に保つことや、食事の見直しをすることが大切です。
白内障
二つ目は、白内障です。甲斐犬は、若齢でも白内障にかかる可能性が高い犬種といわれています。白内障は加齢に伴って発症することが多いですが、遺伝や他の病気が原因で若齢で発症する場合もあるようです。
白内障とは、水晶体が白く濁って視力が低下したり、失明したりする病気です。白内障の主な症状は以下の通りです。
- 黒目が白くなる
- 物にぶつかる
- 動きがゆっくりになる
白内障の明確な予防法はありませんが、定期的に病院を受診し、早期発見・早期治療をすることで視力を保つことが大切です。
認知症
三つ目は、認知症です。犬は人間と同じように、歳を取ると認知症になることがあり、特に日本犬に多いといわれています。
認知症とは、加齢による脳の機能低下によって起こる、記憶力や判断力などが低下する病気です。認知症の主な症状は以下の通りです。
- 徘徊や旋回
- 夜鳴き
- 昼夜逆転
- 異常な食欲
- トイレの失敗
- 壁や角に頭を押し付けたまま動かない
認知症を予防するには、遊びや散歩を通じて適度な刺激を与えたり、スキンシップを取ったり、規則正しい生活を送ることが大切といえるでしょう。

甲斐犬の里親になるための条件

甲斐犬の里親になるためにはいくつか条件があり、誰でも里親になれるわけではありません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
甲斐犬を里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
甲斐犬の生涯費用はいくら?
四つ目は、甲斐犬の生涯費用について事前に知っておくことです。甲斐犬を飼う際には、長く一緒に暮らすための費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

ペットのおうち

二つ目は、ペットのおうちです。ペットのおうちは、全国から里親を募集している保護ペットの情報が届きます。
ペットの飼育が困難になった飼い主や、動物の保護活動者が里親募集を掲載しています。里親を希望する人がサイト上で応募し、掲載者が複数の里親希望者の中から適切な人を選び、安心して譲渡できる仕組みです。
ホームページ:ペットのおうち
ハグー

三つ目は、ハグーです。ハグーは、飼い主がいない動物の里親を探している人と、里親になりたい人をマッチングさせるサイトです。
犬、猫、ウサギ、小動物、鳥、魚、爬虫類などさまざまな種類の動物が募集されています。里親としてお迎えしたいペットを探し、気になるペットがいたら里親募集者に連絡します。
里親募集者とメッセージのやり取りをし、対面でのペットの受け渡しをするため安心です。
ホームページ:ハグー
まとめ
今回の記事では、甲斐犬の特徴や性格、甲斐犬のかかりやすい病気、甲斐犬の里親になるための条件などについてご紹介しました。
甲斐犬を迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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