「マルチーズの里親になるためにはどうしたら良いの?」「マルチーズを飼いたいけど性格はきついの?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、マルチーズを迎える際には、事前に特徴や性格、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- マルチーズの特徴
- マルチーズの性格
- マルチーズのかかりやすい病気
- マルチーズの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

マルチーズの特徴とは?

マルチーズとは、イタリアのマルタ島原産の犬種です。もともと愛玩動物として飼われており、コンパクトで軽量な体型をしていますが、筋肉質でしっかりとしています。
純白のシルクのように滑らかで、長い被毛が最大の特徴といえるでしょう。抜け毛は少ないですが、毛は伸び続けるため、トリミングやブラッシングを定期的に行う必要があります。
また、毛色はホワイトが基本ですが、アイボリーやレモンなどの淡い班を持つ個体もいるようです。
マルチーズの性格とは?性格がきついって本当?

マルチーズは明るく人懐っこいため、初対面の人にもフレンドリーに接することができます。飼い主には甘えん坊で、褒められることを喜ぶため、しつけをしやすい犬種といえるでしょう。
一方で、留守番が苦手な場合もあり、飼い主と離れることで吠えたり、パニックを引き起こしたりする「分離不安症」な一面もあります。
また、可愛いからと甘やかしてばかりいると、攻撃的になったり、無駄吠えをしたりすることがあるため、甘やかしすぎには注意しましょう。
マルチーズのかかりやすい病気3選

続いて、マルチーズのかかりやすい病気について解説します。マルチーズのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
膝蓋骨脱臼
マルチーズのかかりやすい病気の一つ目は、膝蓋骨脱臼です。マルチーズなどの小型犬は、膝蓋骨の内側への脱臼が多く見られる傾向にあります。
膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が内側、または外側へ外れてしまう状態のことをいいます。膝蓋骨脱臼の主な症状は以下の通りです。
- スキップのような歩き方をする
- 後ろ足を上げたり伸ばしたりする
- 膝から「ぱきぱき」といった音が聞こえる
- 抱き上げた時に「キャン」と鳴いて嫌がる
膝蓋骨脱臼を予防するためには、膝に負担をかけないことが大切です。滑りやすいフローリングなどには、マットやカーペットを敷き、高い場所への乗り降りはなるべくさせないようにしましょう。また、体重管理をしっかりと行い、肥満を予防することが大切です。
僧帽弁閉鎖不全症
二つ目は、僧帽弁閉鎖不全症です。マルチーズなどの小型犬は、僧帽弁閉鎖不全症という心臓病にかかりやすい傾向にあります。
僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓にある僧帽弁が正しく閉じなくなり、血液が逆流して、心臓に負担のかかる病気です。僧帽弁閉鎖不全症の主な症状は以下の通りです。
- 咳が出る
- 胸水や腹水、肺に水が溜まる
- 呼吸が苦しく、早くなる
- 運動をしたがらない
- 唇や舌の色が紫色になる
僧帽弁閉鎖不全症は明確な予防法はありませんが、肥満にならないように食事管理をしたり、適切な運動をしたりして、心臓に負担をかけないように心がけることが大切です。
気になる症状がある場合は、早めに動物病院で診察を受けましょう。
涙やけ
マルチーズはは生まれつき涙管が細く詰まりやすく、涙が多い犬種で、涙やけを起こしやすいといわれています。特に白い被毛のマルチーズでは、涙やけが目立ちやすくなるでしょう。
涙やけとは、目の中に異物が入ったり、目の周りの毛が、目の表面を刺激することで涙が分泌し、目の下が濡れて変色する現象のことをいいます。涙やけの主な症状は以下の通りです。
- 目をしばしばさせたり、眩しそうに目を細める
- 白目が赤い
- 黄色いドロッとした目やにが見られる
涙やけを予防するには、目の周りの毛を短く整え、コットンやガーゼなどで涙をこまめにふき取り、清潔に保つことが大切です。

マルチーズの里親になるための条件

マルチーズの里親になるためにはいくつか条件があり、誰でも里親になれるわけではありません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
マルチーズを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
マルチーズの生涯費用はいくら?
四つ目は、マルチーズの生涯費用について事前に知っておくことです。マルチーズを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

ジモティー

二つ目は、ジモティーです。ジモティーは、全国の犬の里親募集の掲示板です。
やむを得ず手放すことになったペットの命を「救ってほしい方」と「救いたい方」をつなぐ場として運営しています。
里親になるためには身分証の提示が必要で、年間約7000頭の犬猫がジモティーを通して譲渡されています。
ホームページ:ジモティー
ペットのおうち

三つ目は、ペットのおうちです。ペットのおうちは、全国から里親を募集している保護ペットの情報が届きます。
ペットの飼育が困難になった飼い主や、動物の保護活動者が里親募集を掲載しています。里親を希望する人がサイト上で応募し、掲載者が複数の里親希望者の中から適切な人を選び、安心して譲渡できる仕組みです。
ホームページ:ペットのおうち
まとめ
今回の記事では、マルチーズの特徴や性格、マルチーズのかかりやすい病気、マルチーズの里親になるための条件などについてご紹介しました。
マルチーズを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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