「キャバリアの里親になるためにはどうしたら良いの?」「キャバリアを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、キャバリアを迎える際には、事前に特徴や性格、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの特徴
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのかかりやすい病気
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの特徴とは?

キャバリアとは、イギリス原産の犬種です。もともとは愛犬家であるイギリス王室で愛されており、やや胴長で小型犬の中でも比較的大きな体をしています。
毛並みはシルクのようで被毛は長く、飾り毛が豊富なのも魅力の一つです。また、大きな丸い目と長いたれ耳が特徴的といえるでしょう。
毛色は、ブレインハムやトライカラー、ルビー、ブラック&タンの4種類に分かれます。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格とは?

キャバリアは、穏やかで優しい性格の持ち主です。初対面の人や動物に対して警戒心が少なく、愛嬌たっぷりに接することができます。
遊ぶことが大好きな一面もあるため、ボールやおもちゃなどで積極的に一緒に遊んであげましょう。また、争いごとを好まず、噛んだり吠えたりすることはほとんどないため、初心者でも飼いやすい犬種といえます。
一方、長時間の留守番は苦手で、一人ぼっちになってしまうとストレスを感じやすくなってしまうため、なるべく一緒に過ごす時間を確保してあげることが大切です。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのかかりやすい病気3選

続いて、キャバリアのかかりやすい病気について解説します。キャバリアのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
僧帽弁閉鎖不全症
キャバリアのかかりやすい病気の一つ目は、僧帽弁閉鎖不全症です。キャバリアなどの小型犬は、僧帽弁閉鎖不全症という心臓病にかかりやすい傾向にあります。
僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓にある僧帽弁が正しく閉じなくなり、血液が逆流して、心臓に負担のかかる病気です。僧帽弁閉鎖不全症の主な症状は以下の通りです。
- 咳が出る
- 胸水や腹水、肺に水が溜まる
- 呼吸が苦しく、早くなる
- 運動をしたがらない
- 唇や舌の色が紫色になる
僧帽弁閉鎖不全症は明確な予防法はありませんが、肥満にならないように食事管理をしたり、適切な運動をしたりして、心臓に負担をかけないように心がけることが大切です。
気になる症状がある場合は、早めに動物病院で診察を受けましょう。
短頭種気道症候群
二つ目は、短頭種気道症候群です。キャバリアは短頭種に分類されるため、短頭種気道症候群を発症する可能性があります。
頭の長さに比べて鼻が短い短頭種では、気道が狭くなりやすい構造になっているため、喉から気管にかけて狭くなってしまうのです。
短頭種気道症候群の主な症状は以下の通りです。
- いびきのような呼吸音
- 開口呼吸
- 粘膜や舌が青色になるチアノーゼ
- 失神
- 食べ物を飲み込みにくくなる
短頭種気道症候群は生まれつきのため、明確な予防方法はありませんが、定期的に健康診断を受け、呼吸状態を確認してもらうことが大切です。
また、肥満も呼吸状態の悪化につながりやすいため、体重管理を行うことが必要といえるでしょう。
角膜ジストロフィー
三つ目は、角膜ジストロフィーです。キャバリアは、遺伝的な要因や脂質代謝の異常により、角膜ジストロフィーを発症しやすい犬種といわれています。
角膜ジストロフィーとは、角膜に白い斑点のような濁りができる目の病気です。角膜ジストロフィーの主な症状は以下の通りです。
- 小さな白い点が角膜の中央や周辺に現れる
- 目の充血
- 目を気にしたり、こすったりする
- 視力の低下
角膜ジストロフィーの明確な予防法はありませんが、定期的に病院を受診し、早期発見・早期治療をすることで視力を保つことが大切です。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの里親になるための条件

キャバリアの里親になるためにはいくつか条件があり、誰でも里親になれるとは限りません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
キャバリアを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの生涯費用はいくら?
四つ目は、キャバリアの生涯費用について、事前に知っておくことです。キャバリアを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

ペットのおうち
二つ目は、ペットのおうちです。ペットのおうちは、全国から里親を募集している保護ペットの情報が届きます。
ペットの飼育が困難になった飼い主や、動物の保護活動者が里親募集を掲載しています。里親を希望する人がサイト上で応募し、掲載者が複数の里親希望者の中から適切な人を選び、安心して譲渡できる仕組みです。
ホームページ:ペットのおうち
ハグー
三つ目は、ハグーです。ハグーは、飼い主がいない動物の里親を探している人と、里親になりたい人をマッチングさせるサイトです。
犬、猫、ウサギ、小動物、鳥、魚、爬虫類などさまざまな種類の動物が募集されています。里親としてお迎えしたいペットを探し、気になるペットがいたら里親募集者に連絡します。
里親募集者とメッセージのやり取りをし、対面でのペットの受け渡しをするため安心です。
ホームページ:ハグー
まとめ
今回の記事では、キャバリアの特徴や性格、キャバリアのかかりやすい病気、キャバリアの里親になるための条件などについてご紹介しました。
キャバリアを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
コメント