猫は年齢を重ねても身軽でしなやかなイメージがありますが、実は関節の痛みやこわばりに悩む子は少なくありません。特にシニア期(7歳以降)になると、関節炎や軟骨のすり減りが進み、動きにくさや元気の低下が見られることも。
大切な愛猫がいつまでも快適に過ごせるよう、早めのケアをしてあげることが大切です。今回の記事では、猫の関節が弱る原因や見逃しがちな症状、そして関節を守るサプリメントについて解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
猫の関節が弱るのはなぜ?

猫はもともと柔軟で運動能力が高い動物ですが、加齢や生活環境の変化により少しずつ関節に負担がかかっていきます。特に次のような要因が、関節トラブルを招くことがあります。
加齢による軟骨のすり減り
猫の関節は「軟骨」というクッションのような組織によって守られています。しかし、加齢とともに軟骨がすり減ると、関節同士が直接こすれ合い、痛みや炎症が起こるようになります。
これは人間でいう「関節炎」にあたる状態で、特に7歳を過ぎたあたりから注意が必要です。
肥満による関節への負担
体重が増えると、その分だけ関節が受ける負担も大きくなります。特に膝や股関節は全体重を支えるため、肥満猫では関節トラブルのリスクが高くなります。
「少し太ったかな?」と思ったら、早めに体重管理を見直してあげましょう。
生活環境による影響
フローリングなどの滑りやすい床は、猫がジャンプしたり着地したりした際に、足腰へ大きな負担をかけます。また、高い場所への昇り降りが多い環境も、関節へのダメージを積み重ねる原因に。
マットを敷いたり、段差を減らしたりすることで、日常の動きやすさを守ってあげられます。
遺伝や先天的な関節疾患
一部の猫種では、遺伝的に関節疾患を起こしやすい傾向があります。例えば、スコティッシュフォールドは「骨軟骨異形成症」と呼ばれる関節の異常を起こしやすいことで知られています。
若い頃から注意して観察し、異変があれば早めに獣医師に相談しましょう。
運動不足による筋力低下
関節は筋肉によって支えられています。運動量が減ると筋力が低下し、関節に直接負担がかかるようになります。
シニア猫でも無理のない範囲で軽い遊びやストレッチを取り入れることが、関節の健康維持に役立つでしょう。
関節トラブルの初期サインとは?早めに気付くポイント

猫は痛みを隠す習性があるため、飼い主が変化に気付くことが何より大切です。以下のような行動が見られたら、関節の不調を疑いましょう。
ジャンプや段差を避けるようになった
以前は軽々と登っていた棚やキャットタワーに登らなくなったり、ソファやベッドへ飛び乗るのをためらったりするようになった場合は、関節の痛みがある可能性があります。
関節がこわばるとジャンプの衝撃が辛くなり、自然と段差を避けるようになります。動きが鈍くなったら、床に近い位置に寝床を作ってあげましょう。
歩き方がぎこちない・よろける
歩くときに足をかばうようにしたり、スムーズに動けなかったりする様子が見られたら要注意です。関節に炎症や痛みがあると、猫は特定の足を浮かせたり、体を傾けたりして歩くことがあります。
一時的な違和感ではなく、繰り返し見られるようになったら早めに獣医師の診察を受けましょう。
グルーミング(毛づくろい)の回数が減る
関節が痛むと、体を曲げたりねじったりする動作が辛くなります。その結果、背中やお尻まわりの毛づくろいをしなくなることがあります。
毛がもつれたり、汚れが残っている部分が増えてきたら、関節の動きに制限が出ているサインかもしれません。
元気や食欲がなくなる
関節の痛みが慢性的になると、猫は動くこと自体を避けるようになり、活動量が減少します。結果として食欲も落ち、寝ている時間が増えることも。
「寝てばかりいる」「前より遊ばなくなった」などの変化は、年齢だけでなく関節の違和感が原因の場合もあります。
触られるのを嫌がる
痛みのある関節まわりを触られると、猫は唸ったり、逃げたりすることがあります。特に腰・後ろ足・肩まわりを触ったときに嫌がる場合は、関節のトラブルを疑いましょう。
撫でるときに様子を観察し、どの部分を気にしているかチェックしてみてください。
猫の関節ケアで大切な3つの習慣

猫の関節を守るために、次のような日常ケアを取り入れましょう。
体重管理
猫の関節にとって、肥満は最大の敵です。体重が1kg増えるだけでも、膝や腰などの関節には大きな負担がかかります。
特に運動量の少ないシニア猫や避妊・去勢後の猫は、体重が増えやすい傾向にあります。肥満を防ぐためには、次のような点を意識しましょう。
- おやつの量を控える
- 適正体重を維持する(獣医師に確認しておくと◎)
- 高カロリー食ではなく、関節サポート入りフードを選ぶ
生活環境を整える
猫が安全に動ける環境づくりも、大切な関節ケアのひとつです。フローリングなどの滑りやすい床は、猫の関節に大きな負担を与えます。
関節を守るために、次のような工夫をしてあげましょう。
- 滑り止めマットやラグを敷く
- キャットタワーの段差を小さくする
- ベッドやお気に入りの場所を低い位置に設置する
また、冬場は冷えによって関節がこわばることもあります。暖かい寝床を用意し、体を冷やさない環境づくりも意識しましょう。
サプリメントでのサポート
関節の健康を守るには、外側だけでなく内側からのケアも欠かせません。関節サプリメントには、軟骨や関節液をサポートする栄養成分が豊富に含まれています。
代表的な成分には、以下のようなものがあります。
- グルコサミン・コンドロイチン:軟骨の再生をサポート
- オメガ3脂肪酸(EPA・DHA):関節の炎症を抑える
- 緑イ貝抽出物:関節の柔軟性を保つ
サプリメントは、関節の動きが気になり始めたときはもちろん、シニア期の予防ケアとして早めに取り入れるのがおすすめです。
おすすめのサプリメント3選

最後に、おすすめのサプリメントについてご紹介します。
モエギキャップ

モエギキャップは、ニュージーランド産のモエギイガイから抽出されたオイルを使用した、猫の関節ケアサプリメントです。天然のオメガ3脂肪酸(EPA・DHA・ETA)が、関節の炎症をやわらげ、動きをスムーズにサポートします。
カプセルの中のオイルをフードに混ぜて与えるだけで、関節だけでなく皮膚や被毛の健康維持にも効果が期待できます。
URL:モエギキャップ
コセクイン

コセクインは、主成分のグルコサミンとコンドロイチンが、関節軟骨の修復や潤滑を助け、スムーズな動きをサポートします。
関節の違和感やジャンプの減少が気になる猫、シニア期の関節ケアを始めたい猫におすすめです。
URL:コセクイン
アンチノールプラス

アンチノールプラスは、猫の関節や皮膚、心血管の健康をサポートするサプリメントです。ニュージーランド産の緑イ貝オイルと、オメガ3脂肪酸が関節の炎症を抑え、滑らかな動きを助けます。
関節のこわばりが気になる猫や、シニア期の健康維持をしたい猫におすすめです。
URL:アンチノールプラス
まとめ
「まだ若いから大丈夫」と思っていても、関節のダメージは少しずつ進行します。ジャンプが減ったり、階段を避けたりするようになったら、それは体のサイン。
関節トラブルは、早期発見と継続的なケアで大きく変わります。サプリメントを上手に取り入れながら、愛猫がいつまでも軽やかに動ける毎日をサポートしてあげましょう。
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