「ボストンテリアの里親になるためにはどうしたら良いの?」「ボストンテリアを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、ボストンテリアを迎えるにあたり、事前に性格や特徴、かかりやすい病気について理解しておくことが大切です。
本記事では
- ボストンテリアの特徴
- ボストンテリアの性格
- ボストンテリアのかかりやすい病気
- ボストンテリアの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ボストンテリアの特徴とは?

ボストンテリアとは、アメリカ原産の犬種です。もともとは闘犬として飼育されており、小型犬ながら筋肉質でがっしりとした体つきをしています。
はなれ気味の大きな目と、大きな立ち耳が特徴的といえるでしょう。また、顔立ちはブルドッグに似ていますが、ブルドッグより小顔で首が長く、スリムで足が長いです。
被毛は短いですが、換毛期にはたくさんの毛が抜けるのでこまめなブラッシングが必要です。毛色はシール&ホワイト、ブラック&ホワイト、ホワイト&ブリンドルの3色で、必ずホワイトが入っています。
ボストンテリアの性格とは?

ボストンテリアは、明るく穏やかな性格の持ち主です。「アメリカン・ジェントルマン」といった愛称があるほど、紳士的で愛嬌があります。
飼い主だけでなく、初対面の人や他の動物とも仲良く接することができ、小さな子どもがいるご家庭でも安心して飼うことができるでしょう。一方で、繊細な一面もあり、環境の変化や大きな物音には敏感で、ストレスを溜めやすい傾向にあります。
エネルギッシュで遊ぶことが大好きですが、短頭種のため激しい運動は避け、適度な遊びや散歩でストレス発散させてあげましょう。
ボストンテリアのかかりやすい病気3選

続いて、ボストンテリアのかかりやすい病気について解説します。ボストンテリアのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
短頭種気道症候群
ボストンテリアのかかりやすい病気の一つ目は、短頭種気道症候群です。ボストンテリアは短頭種に分類されるため、短頭種気道症候群を発症する可能性があります。
頭の長さに比べて鼻が短い短頭種では、気道が狭くなりやすい構造になっているため、喉から気管にかけて狭くなってしまうのです。短頭種気道症候群の主な症状は以下の通りです。
- いびきのような呼吸音
- 開口呼吸
- 粘膜や舌が青色になるチアノーゼ
- 失神
- 食べ物を飲み込みにくくなる
短頭種気道症候群は生まれつきのため、明確な予防方法はありませんが、定期的に健康診断を受け、呼吸状態を確認してもらうことが大切です。
また、肥満も呼吸状態の悪化につながりやすいため、体重管理を行うことが必要といえるでしょう。
皮膚病
二つ目は、皮膚病です。ボストンテリアは被毛が短く、皮膚が外部の刺激を受けやすかったり、皮脂分泌が多かったりすることから、皮膚病にかかりやすいといわれています。
犬の皮膚病には、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、マラセチアなどの種類があります。皮膚病の主な症状は以下の通りです。
- ふけが出る
- 皮膚が赤くなる
- 抜け毛
- 皮膚のかゆみ
- 毛づやが悪くなる
皮膚病を予防するためには、定期的なシャンプーやブラッシングを行い、皮膚を清潔に保つことが大切です。また、顔や首まわりにあるシワは、汚れが溜まりやすく皮膚トラブルの原因につながるため、こまめに拭いてあげましょう。
熱中症
三つ目は、熱中症です。ボストンテリアは短頭種のため、体温調節が苦手で熱中症にかかりやすい犬種といわれています。
熱中症とは、高温多湿な環境下や激しい運動によって体温が上昇し、全身が機能不全に陥った状態のことをいいます。熱中症の主な症状は以下の通りです。
- 苦しそうな呼吸
- 流涎
- 嘔吐下痢
- 震えやけいれん
- 意識がなくなる
- 舌の色が紫色になる
熱中症を予防するためには激しい運動は避け、こまめに水分補給させることが大切です。また、散歩の時間を涼しい時間帯にするなどの工夫も効果的でしょう。

ボストンテリアの里親になるための条件

ボストンテリアの里親になるためにはいくつか条件があり、誰でも里親になれるわけではありません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
ボストンテリアを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
ボストンテリアの生涯費用はいくら?
四つ目は、ボストンテリアの生涯費用について事前に知っておくことです。ボストンテリアを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

ジモティー
二つ目は、ジモティーです。ジモティーは、全国の犬の里親募集の掲示板です。
やむを得ず手放すことになったペットの命を「救ってほしい方」と「救いたい方」をつなぐ場として運営しています。
里親になるためには身分証の提示が必要で、年間約7000頭の犬猫がジモティーを通して譲渡されています。
ホームページ:ジモティー
ハグー
三つ目は、ハグーです。ハグーは、飼い主がいない動物の里親を探している人と、里親になりたい人をマッチングさせるサイトです。
犬、猫、ウサギ、小動物、鳥、魚、爬虫類などさまざまな種類の動物が募集されています。里親としてお迎えしたいペットを探し、気になるペットがいたら里親募集者に連絡します。
里親募集者とメッセージのやり取りをし、対面でのペットの受け渡しをするため安心です。
ホームページ:ハグー
まとめ
今回の記事では、ボストンテリアの特徴や性格、ボストンテリアのかかりやすい病気、ボストンテリアの里親になるための条件などについてご紹介しました。
ボストンテリアを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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