「ベンガルの里親になるためにはどうしたら良いの?」「ベンガルを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
里親になるためには条件がいくつかあり、誰もが里親になれるとは限りません。また、ベンガルを迎えるにあたり、事前に特徴や性格、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- ベンガルの特徴
- ベンガルの性格
- ベンガルのかかりやすい病気
- ベンガルの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ベンガルの特徴とは?

ベンガルとは、アメリカ原産の猫種です。アメリカの遺伝学者が、アジアウンピョウとイエネコを交配し、最初のベンガル猫を生み出したといわれています。
野性的な見た目で、ヒョウのような模様が特徴的なベンガル。水を怖がらない猫としても有名です。また、被毛は短く、シルクのように滑らかな肌触りをしています。抜け毛も比較的少ないため、お手入れは楽でしょう。
毛色は、ブラウンやシルバー、ホワイトの3色に2つの模様の組み合わせが基本です。毛先は、光が当たると輝くように見え、まさに宝石のような毛並みをしています。
ベンガルの性格とは?

ベンガルは見た目のワイルドさとは裏腹に、愛情深く、遊び好きな性格の持ち主です。飼い主にべったり甘えることも多く、抱っこは苦手な子もいますが、スキンシップ自体は好きな傾向にあるようです。
運動量が多く活発で、ジャンプや走り回るのが大好き。水を怖がらず、水溜まりやシャワー、シンクなどの水回りに興味津々です。一方で、退屈するといたずらしがちな一面もあるため、おもちゃや遊び相手が必要になるでしょう。
また、良く鳴くというよりは「話しかけてくる」ような印象があり、鳴き声のバリエーションが豊富で、気分や要求が声に出やすいといわれています。
ベンガルのかかりやすい病気3選

続いて、ベンガルのかかりやすい病気について解説します。ベンガルのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
肥大型心筋症
ベンガルのかかりやすい病気の一つ目は、肥大型心筋症です。ベンガルは遺伝的に肥大型心筋症になりやすいといわれています。
肥大型心筋症とは、心臓の筋肉が厚くなり、血液の流れが悪くなる病気です。肥大型心筋症の主な症状は以下の通りです。
- 呼吸困難
- 胸水、腹水
- 元気消失
- 後肢の麻痺
- 突然死
明確な予防方法はありませんが、定期的に健康診断を行うことで早期発見・早期治療を行うことが大切です。
進行性網膜萎縮症
二つ目は、進行性網膜萎縮症です。ベンガルは遺伝的に進行性網膜萎縮症にかかりやすいといわれています。
進行性網膜萎縮症とは、網膜が徐々に萎縮し、視力が次第に低下する遺伝性の病気です。最終的には、失明に至ることも。
進行性網膜萎縮症の主な症状は以下の通りです。
- 暗いところで物にぶつかる
- 夜になると急に動かなくなる
- 薄暗い部屋で不安そうにしたり、動きが鈍くなる
進行性網膜萎縮症は遺伝性の病気のため予防法はありませんが、定期的な健康診断で早期発見・早期治療を行うことが重要です。また、進行性網膜萎縮症になったとしても、猫が快適に暮らせるような生活環境を整えてあげることが大切といえるでしょう。
ピルビン酸キナーゼ欠損症
三つ目は、ピルビン酸キナーゼ欠損症です。ベンガルは遺伝的にピルビン酸キナーゼ欠損症になりやすいといわれています。
ピルビン酸キナーゼ欠損症とは赤血球の酸素が欠乏し、貧血を起こす遺伝性疾患です。主にアビシニアンでよく見られる病気といわれていますが、ベンガルでも発症することがあります。
ピルビン酸キナーゼ欠損症の主な症状は以下の通りです。
- 元気がない
- 活動量の低下
- 食欲のムラが出る
- 目や口の粘膜が白っぽくなる
- 体重減少
- 被毛のパサつき
- 黄疸
ピルビン酸キナーゼ欠損症は遺伝性疾患のため予防法はありませんが、定期的な健康診断で早期発見・早期治療を行うことが大切です。貧血や気になる症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。

ベンガルの里親になるための条件

ベンガルの里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
ベンガルの里親になるための条件の一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、猫が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「猫に部屋を汚されたくない」「猫は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
猫も家族の一員として考え、猫の行動や性格を理解し、猫が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、猫を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で猫を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、猫を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
完全室内飼育ができるか
三つ目は、完全室内飼育ができるかどうかです。完全室内飼育は、猫の健康と安全を守るために必要なことです。
たとえば、交通事故や感染症の予防、寄生虫の予防など完全室内飼育にはたくさんのメリットがあります。また、外部の危険要因を避けることで、猫の平均寿命が伸びる傾向にあります。
室内環境を工夫し、猫が快適に暮らせる部屋作りを行いましょう。
ベンガルの生涯費用はいくら?
四つ目は、ベンガルの生涯費用について事前に知っておくことです。ベンガルを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
猫を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- キャットタワー
- おもちゃ
- 爪とぎ
- ワクチンや健康診断
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
猫を飼うのにかかる費用は、猫種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の室内飼い猫の生涯必要経費は平均で¥1,725,072となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (猫 生涯必要経費)」
猫を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、猫を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて猫との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、猫を飼うのは難しいといえるでしょう。
猫の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護猫が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口
おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

OMUSUBI

二つ目は、OMUSUBIです。OMUSUBIは、審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトです。
審査を通過した保護団体のみ募集を行っており、全国200団体以上が登録しています。また、犬猫を迎える際に大切な相性診断を行うことができ、ライフスタイルや好みなどの質問に答えるだけで、保護犬猫との相性度を知ることができます。
譲渡した際にはOMUSUBI Family特典を受けることができ、安心して新生活をスタートすることが可能です。
ホームページ:OMUSUBI
ジモティー
三つ目は、ジモティーです。ジモティーは、全国の犬の里親募集の掲示板です。
やむを得ず手放すことになったペットの命を「救ってほしい方」と「救いたい方」をつなぐ場として運営しています。
里親になるためには身分証の提示が必要で、年間約7000頭の犬猫がジモティーを通して譲渡されています。
ホームページ:ジモティー
まとめ
今回の記事では、ベンガルの特徴や性格、ベンガルのかかりやすい病気、ベンガルの里親になるための条件などについてご紹介しました。
ベンガルを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。猫を迎え入れる場合は猫が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
コメント