ポメラニアンの里親になるための条件とは?おすすめの里親サイトも紹介

「ポメラニアンの里親になるためにはどうしたら良いの?」「ポメラニアンを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、ポメラニアンを迎える際には、事前に性格や特徴、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。

本記事では

  • ポメラニアンの特徴
  • ポメラニアンの性格
  • ポメラニアンのかかりやすい病気
  • ポメラニアンの里親になるための条件
  • おすすめの里親サイト

についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ポメラニアンの特徴とは?

ポメラニアンとは、ドイツ原産の犬種です。もともとはそり犬や牧羊犬、愛玩犬として飼育されており、丸い体型をした小型犬です。

もともとは中型犬であったため、小型犬としては少しサイズが大きいと感じるかもしれません。顔の周りや胸元の毛は長く、しっぽの飾り毛は扇のように広がっているのが特徴的といえるでしょう。

また、マズルが短い丸顔のポメラニアンは「たぬき顔」と呼ばれ、マズルの長い凛々しい顔立ちのポメラニアンは「キツネ顔」と呼ばれています。

毛色は、ホワイトやブラック、ブラウン、レッド、オレンジ、クリーム、ブリンドル、セーブルなどが存在します。また、これらのコンビネーションカラーもあり、さまざまな犬種の中でもっとも多くのバリエーションを持っているのも魅力の一つです。

ポメラニアンの性格とは?

ポメラニアンは、活発で明るい性格の持ち主です。フレンドリーで、色々な人や動物と仲良くすることができます。

また、好奇心旺盛で、色々なものに興味を示し、遊ぶことが大好きです。一方で、牧羊犬だったこともあり、警戒心が強く、「キャンキャン」と甲高い声で知らない人に吠えることもあるようです。

子犬のころからしっかりしつけをすることで、無駄吠えをしなくなるでしょう。小さな見た目ですが、自分より大きな相手に立ち向かう勇敢さも兼ね備えています。

ポメラニアンのかかりやすい病気3選

続いて、ポメラニアンのかかりやすい病気について解説します。ポメラニアンのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。

骨折

ポメラニアンのかかりやすい病気の一つ目は、骨折です。ポメラニアンは骨が細く、骨折しやすい犬種といえます。

骨折とは、骨にひびが入ったり、折れたり、欠けたりする状態のことです。骨折の主な症状は以下の通りです。

  • 足を引きずる
  • 元気がなく動かない
  • 骨折している周囲が腫れあがる
  • 熱を持っている
  • 足などをしきりに舐める

骨折を予防するためには、高いところからの落下や飛び降りに注意し、抱っこをする際はしっかりと固定して落とさないようにすることが大切です。もし、足を痛がるような素振りがある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

気管虚脱

二つ目は、気管虚脱です。気管虚脱は、ポメラニアンなどの小型犬に多く見られる病気です。

気管虚脱とは、気管がつぶれて気道が狭くなり、咳や呼吸困難を起こす病気のことをいいます。気管虚脱の主な症状は以下の通りです。

  • 「ガーガー」といった呼吸音
  • 口を開けて苦しそうに呼吸をする
  • チアノーゼ(歯茎などの粘膜が青くなる)
  • 乾いた咳
  • 元気や食欲がなくなる

気管虚脱の明確な予防法はありませんが、肥満や首輪による圧迫などを避けることで、発症リスクを減らすことは可能でしょう。

脱毛症X(アロペシアX)

三つ目は、脱毛症X(アロペシアX)です。ポメラニアンは、遺伝的要因やホルモンバランスの関係で、脱毛症X(アロペシアX)にかかりやすいといわれています。

脱毛症X(アロペシアX)とは、原因不明の全身の脱毛がみられる病気です。脱毛症X(アロペシアX)の主な症状は以下の通りです。

  • 胴体やしっぽの脱毛
  • 脱毛した部分の皮膚が黒くなる
  • 毛づやがなくなる
  • 毛がぱさぱさになる
  • かゆみや痛みを伴わない

脱毛症X(アロペシアX)の明確な予防法はありませんが、適切な食事や運動、毎日のブラッシングにより、予防を望むことはできるでしょう。脱毛症X(アロペシアX)の具体的な症状などは、以下のサイトを参考にしてみてください。

参考:サーカス動物病院

ポメラニアンの里親になるための条件

ポメラニアンの里親になるためにはいくつか条件があり、誰でも里親になれるわけではありません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。

家族全員の同意が得られている

ポメラニアンを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。

たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。

犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。

ペット可の住宅に住んでいる

二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。

ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。

そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。

終生飼養が可能

三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。

飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。

終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。

ポメラニアンの生涯費用はいくら?

四つ目は、ポメラニアンの生涯費用について、事前に知っておくことです。ポメラニアンを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。

犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。

  • フードやおやつ
  • ケージ
  • 食器
  • リードやハーネス
  • ワクチンや健康診断
  • シャンプーやトリミング代
  • 避妊・去勢手術代
  • マイクロチップ代

犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。

参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」

犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。

犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。

おすすめの里親サイト3選

最後に、おすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。

ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。

ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

OMUSUBI

二つ目は、OMUSUBIです。OMUSUBIは、審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトです。

審査を通過した保護団体のみ募集を行っており、全国200団体以上が登録しています。また、犬猫を迎える際に大切な相性診断を行うことができ、ライフスタイルや好みなどの質問に答えるだけで、保護犬猫との相性度を知ることができます。

譲渡した際にはOMUSUBI Family特典を受けることができ、安心して新生活をスタートすることが可能です。

ホームページ:OMUSUBI

ペットのおうち

三つ目は、ペットのおうちです。ペットのおうちは、全国から里親を募集している保護ペットの情報が届きます。

ペットの飼育が困難になった飼い主や、動物の保護活動者が里親募集を掲載しています。里親を希望する人がサイト上で応募し、掲載者が複数の里親希望者の中から適切な人を選び、安心して譲渡できる仕組みです。

ホームページ:ペットのおうち

まとめ

今回の記事では、ポメラニアンの特徴や性格、ポメラニアンのかかりやすい病気、ポメラニアンの里親になるための条件などについてご紹介しました。

ポメラニアンを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。

里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。

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現役愛玩動物看護師
柊 すずね

愛玩動物看護師歴5年/Webライター
愛玩動物看護師の実務経験を生かした、犬猫のお役立ち情報を発信しています。

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