「ラブラドールレトリバーの里親になるためにはどうしたら良いの?」「ラブラドールレトリバーを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
里親になるためには条件がいくつかあり、誰もが里親になれるとは限りません。また、ラブラドールレトリバーを迎えるにあたり、事前に特徴や性格、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- ラブラドールレトリバーの特徴
- ラブラドールレトリバーの性格
- ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気
- ラブラドールレトリバーの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

ラブラドールレトリバーの特徴とは?

ラブラドールとは、イギリス原産の犬種です。もともとは、魚や水鳥を回収する狩猟犬として飼育されており、筋肉質でがっしりとした体つきをしています。
根元が太く、先が細くなっている特徴的なしっぽは、カワウソのしっぽに似ていることから、「オッターテイル」とも呼ばれているのだとか。また、被毛は短く、水中での寒さから体を守るためにダブルコートで構成されています。
一年を通して一定量の毛が抜けるため、定期的なブラッシングが必要でしょう。毛色は、イエロー、ブラック、チョコレートの3種類に分けられます。
ラブラドールレトリバーの性格とは?

ラブラドールレトリバーは、穏やかで優しい性格の持ち主です。飼い主に対してはもちろん、見知らぬ人や動物に対してもフレンドリーに接することができます。
賢く、しつけや訓練がしやすいため、盲導犬や介助犬、警察犬などとして幅広く活躍しています。一方で、好奇心旺盛でいたずら好きな一面もあるため、しつけは慎重に行う必要があるかもしれません。
しつけの仕方を間違えてしまうと、大型犬ゆえに人にケガをさせてしまったり、暴れん坊になってしまったりする可能性があります。
ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気3選

続いて、ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気について解説します。ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
股関節形成不全
ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気の一つ目は、股関節形成不全です。ラブラドールレトリバーは、遺伝や成長期での骨の発達の異常、肥満、激しい運動により股関節形成不全にかかりやすいといわれています。
股関節形成不全とは、股関節の骨が正常に成長せず、股関節が緩んだり、脱臼したりする病気です。股関節形成不全の主な症状は以下の通りです。
- 腰を左右に振るような歩き方
- 後ろ足がふらつく
- 階段に上がりたがらない
- 運動を嫌がる
- 横座りをするようになった
股関節形成不全の原因の70%が遺伝的な要因といわれ、残りの30%は環境要因で、肥満が大きな原因となっています。適切な食事を与え、適度な運動を心がけましょう。
耳血腫
二つ目は、耳血腫です。ラブラドールレトリバーなどのたれ耳の犬種では、耳血腫が発生することが多いといわれています。
耳血腫とは、耳介の軟骨内に血液が溜まる病気で、耳介が固い水風船のような感触になり、熱を持つのが特徴です。耳血腫の主な症状は以下の通りです。
- 耳が急に腫れる
- 耳を気にする
- 頭を良く振る
- 頭周辺を触られるのを嫌がる
耳血腫を予防するためには、定期的な耳掃除や、ノミ・ダニ予防が効果的といわれています。犬の場合、外耳炎が原因で耳血腫を発症するケースが多いため、外耳炎の早期発見・早期治療を行うことが大切です。
胃拡張・胃捻転
三つ目は、胃拡張・胃捻転です。胃拡張・胃捻転は、特に胸郭の深い大型犬に多く発症するといわれています。
胃拡張・胃捻転とは、胃が空気や水、食事などにより膨らみ、ねじれることで臓器や周囲組織の血流が妨げられ、命に関わる緊急疾患です。
胃拡張・胃捻転の主な症状は以下の通りです。
- 吐きたくても吐けない
- お腹が張っている
- よだれが大量に出る
- 呼吸が苦しそう
- 落ち着きがない
- 座っていられない
胃拡張・胃捻転を防ぐためには、1回の食事で大量に与えず、回数を分けてあげることが大切です。また、食後すぐの運動は避けましょう。

ラブラドールレトリバーの里親になるための条件

ラブラドールレトリバーの里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
ラブラドールレトリバーを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
ラブラドールレトリバーの生涯費用はいくら?
四つ目は、ラブラドールレトリバーの生涯費用について事前に知っておくことです。ラブラドールレトリバーを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口
おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

Retriever Life

二つ目は、Retriever Lifeです。Retriever Lifeとは、レトリバー種を主体とする非営利のレスキューチームです。
保健所・愛護センターなどに収容されているラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどのレトリバー種を保護し、新しい里親の元へと繋ぐ活動をしています。
お試し期間を設けており、実際に保護犬と10日~2週間程度生活ができるため、性格や相性などを知ってから里親になることができます。
ホームページ:Retriever Life
ペットのおうち
三つ目は、ペットのおうちです。ペットのおうちは、全国から里親を募集している保護ペットの情報が届きます。
ペットの飼育が困難になった飼い主や、動物の保護活動者が里親募集を掲載しています。里親を希望する人がサイト上で応募し、掲載者が複数の里親希望者の中から適切な人を選び、安心して譲渡できる仕組みです。
ホームページ:ペットのおうち
まとめ
今回の記事では、ラブラドールレトリバーの特徴や性格、ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気、ラブラドールレトリバーの里親になるための条件などについてご紹介しました。
ラブラドールレトリバーを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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