「ペキニーズの里親になるためにはどうしたら良いの?」「ペキニーズを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
里親になるためには条件がいくつかあり、誰もが里親になれるとは限りません。また、ペキニーズを迎えるにあたり、事前に特徴や性格、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- ペキニーズの特徴
- ペキニーズの性格
- ペキニーズのかかりやすい病気
- ペキニーズの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ペキニーズの特徴とは?
ペキニーズとは、中国原産の犬種で「北京の犬」という意味です。もともとは貴族の愛玩犬として飼育されており、筋肉質でがっしりとした体つきをしています。
ライオンのような豊かな被毛を持ち、ぺちゃっとした鼻と短い足が特徴的といえるでしょう。また、豊かな被毛を綺麗に保つためには、毎日のブラッシングが必要です。
トリミングの必要性は特にありませんが、「ライオンカット」や「コアラカット」など、さまざまなカットを楽しむことができるのもペキニーズの魅力の一つです。
毛色は、ブラックやホワイト、フォーン、グレー、レッド、シルバーなどがあり、パーティーカラーといった複数の毛色を持つ個体も存在します。
ペキニーズの性格とは?
ペキニーズは「小さなライオン」と呼ばれることもあり、堂々としていてプライドの高い性格の持ち主です。飼い主に対しては忠実で愛情深いですが、初対面の人に対しては警戒心を抱くこともあります。
また、独立心が強く、マイペースであるため、しつけは根気強く教える必要があるかもしれません。一方で、気分屋な一面もあるため、焦らずゆったりとしたペースで接することが大切です。
ペキニーズのかかりやすい病気3選
続いて、ペキニーズのかかりやすい病気について解説します。ペキニーズのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
皮膚病
ペキニーズのかかりやすい病気の一つ目は、皮膚病です。ペキニーズは被毛が長く密集しており、顔や体にたるみがあるため、皮膚病を起こしやすい犬種といわれています。
犬の皮膚病には、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、膿皮症などさまざまです。皮膚病の主な症状は以下の通りです。
- ふけが出る
- 皮膚が赤くなる
- 抜け毛
- 皮膚の痒み
- 毛づやが悪くなる
- ふけが出る
皮膚病を予防するためには、定期的なシャンプーやブラッシングを行い、皮膚を清潔に保つことが大切です。また、顔の深いしわは、濡れたガーゼやタオルで定期的に拭いてあげましょう。
椎間板ヘルニア
二つ目は、椎間板ヘルニアです。ペキニーズは、遺伝的に軟骨異栄養性犬種と呼ばれる犬種で、若いうちから椎間板の変性が早く進行することがあります。
椎間板ヘルニアは、椎間板が変性して飛び出し、脊髄を圧迫することで神経症状を引き起こす病気です。椎間板ヘルニアの主な症状は以下の通りです。
- 痛みや不快感
- 不自然な動作や姿勢
- 立ち上がるのが困難
- 尿失禁や排尿困難
- 四肢の麻痺
- 震えや悲鳴のような鳴き声
椎間板ヘルニアは、肥満や激しい運動によってもリスクが高まるため、適切な食事管理をし、高いところからのジャンプなどは避けるようにしましょう。
短頭種気道症候群
三つ目は、短頭種気道症候群です。ペキニーズは短頭種に分類されるため、短頭種気道症候群を発症する可能性があります。
頭の長さに比べて鼻が短い短頭種では、気道が狭くなりやすい構造になっているため、喉から気管にかけて狭くなってしまうのです。短頭種気道症候群の主な症状は以下の通りです。
- いびきのような呼吸音
- 開口呼吸
- 粘膜や舌が青色になるチアノーゼ
- 失神
- 食べ物を飲み込みにくくなる
短頭種気道症候群は生まれつきのため、明確な予防方法はありませんが、定期的に健康診断を受け、呼吸状態を確認してもらうことが大切です。
また、肥満も呼吸状態の悪化につながりやすいため、体重管理を行うことが必要といえるでしょう。

ペキニーズの里親になるための条件
ペキニーズの里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
ペキニーズを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
ペキニーズの生涯費用はいくら?
四つ目は、ペキニーズの生涯費用について事前に知っておくことです。ペキニーズを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選
最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口
おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

ペキニーズ・レスキュー
二つ目は、ペキニーズ・レスキューです。ペキニーズ・レスキューとは、「収容犬」や「迷い犬」「飼育放棄された犬」「繁殖引退犬」など、さまざまな事情を持つペキニーズを引き取り、一時預かりや里親募集を行っている個人の団体です。
ブログやインスタグラムで写真などの情報を発信しており、譲渡後のアフターフォローもしっかりしているため、安心して引き取ることができるでしょう。
ホームページ:ペキニーズ・レスキュー
OMUSUBI
三つ目は、OMUSUBIです。OMUSUBIは、審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトです。
審査を通過した保護団体のみ募集を行っており、全国200団体以上が登録しています。また、犬猫を迎える際に大切な相性診断を行うことができ、ライフスタイルや好みなどの質問に答えるだけで、保護犬猫との相性度を知ることができます。
譲渡した際にはOMUSUBI Family特典を受けることができ、安心して新生活をスタートすることが可能です。
ホームページ:OMUSUBI
まとめ
今回の記事では、ペキニーズの特徴や性格、ペキニーズのかかりやすい病気、ペキニーズの里親になるための条件などについてご紹介しました。
ペキニーズを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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