「トイプードルの里親になるためにはどうしたら良いの?」「トイプードルを飼いたいけどどんな性格をしている?」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
どんな犬でも里親になるためにはいくつか条件があり、誰もが里親になれるとは限りません。また、トイプードルを迎える際には、事前に性格や特徴、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
本記事では
- トイプードルの特徴
- トイプードルの性格
- トイプードルのかかりやすい病気
- トイプードルの里親になるための条件
- おすすめの里親サイト
についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

トイプードルの特徴とは?

トイプードルの起源については明らかになっておらず、原産国を特定するのは難しいものの、フランスで愛され続けてきた歴史があります。もともとは、水中回収犬や鳥獣猟犬、愛玩犬として飼育されており、適度な筋肉量でバランスの良いスタイルをしています。
ぬいぐるみのようなふわふわした巻き毛を持ち、毛が抜けにくいのが特徴的です。そのため、アレルギー持ちの方にも向いているとされていますが、毛が絡まったり、毛玉ができやすいため、定期的なトリミングが必要でしょう。
また、トイプードルの毛色は、ブラック、ホワイト、ブラウンの3色が原色で、これをもとに交配を行い、現在ではレッド、アプリコット、クリーム、シルバーといった色が展開されています。同じ毛色のトイプードルでも、色の濃淡や色味には大きな個体差があるといわれています。
トイプードルの性格とは?

トイプードルは、明るく活発な性格の持ち主です。とにかくフレンドリーなため、他のペットや初めて会う人、小さな子どもとも仲良くできる個体が多いです。
また、学習能力が高いため、人のいうことをよく聞き、しつけを覚えるのが早く、飼育しやすい犬種といえます。一方で、敏感な一面もあり、大きな音や環境の変化には過度なストレスを感じ、体調を崩してしまうこともあるようです。
トイプードルのような小型犬は、一概には言えませんが、生後4か月頃から生後7か月頃にかけて反抗期を迎えるといわれています。反抗期には、飼い主の言うことを聞かなかったり、しつけに反発したりすることがあるでしょう。反抗期は一時的なため、愛情を注ぎながら、適切なしつけを行うことで素直で飼いやすい犬に成長します。
トイプードルのかかりやすい病気3選

次に、トイプードルのかかりやすい病気について解説します。トイプードルのかかりやすい病気は、主に以下の3つです。
膝蓋骨脱臼
トイプードルのかかりやすい病気の一つ目は、膝蓋骨脱臼です。トイプードルなどの小型犬は、膝蓋骨の内側への脱臼が多く見られる傾向にあります。
膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が内側、または外側へ外れてしまう状態のことをいいます。膝蓋骨脱臼の主な症状は以下の通りです。
- スキップのような歩き方をする
- 後ろ足を上げたり伸ばしたりする
- 膝から「ぱきぱき」といった音が聞こえる
- 抱き上げた時に「キャン」と鳴いて嫌がる
膝蓋骨脱臼を予防するためには、膝に負担をかけないことが大切です。滑りやすいフローリングなどには、マットやカーペットを敷き、高い場所への乗り降りはなるべくさせないようにしましょう。また、体重管理をしっかりと行い、肥満を予防することが大切です。
気管虚脱
二つ目は、気管虚脱です。気管虚脱は、トイプードルなどの小型犬に多く見られる病気です。
気管虚脱とは、気管がつぶれて気道が狭くなり、咳や呼吸困難を起こす病気のことをいいます。気管虚脱の主な症状は以下の通りです。
- 「ガーガー」といった呼吸音
- 口を開けて苦しそうに呼吸をする
- チアノーゼ(歯茎などの粘膜が青くなる)
- 乾いた咳
- 元気や食欲がなくなる
気管虚脱の明確な予防法はありませんが、肥満や首輪による圧迫などを避けることで、発症リスクを減らすことは可能でしょう。
涙やけ
三つ目は、涙やけです。トイプードルは生まれつき涙管が細く詰まりやすく、涙が多い犬種で、涙やけを起こしやすいといわれています。
涙やけとは、目の中に異物が入ったり、目の周りの毛が、目の表面を刺激することで涙が分泌し、目の下が濡れて変色する現象のことをいいます。涙やけの主な症状は以下の通りです。
- 目をしばしばさせたり、眩しそうに目を細める
- 白目が赤い
- 黄色いドロッとした目やにが見られる
涙やけを予防するには、目の周りの毛を短く整え、コットンやガーゼなどで涙をこまめにふき取り、清潔に保つことが大切です。

トイプードルの里親になるための条件

トイプードルの里親になるためにはいくつか条件があり、誰でも里親になれるわけではありません。動物保護団体によっても必要な条件は異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
家族全員の同意が得られている
トイプードルを里親に迎えるために必要なことの一つ目は、家族全員の同意が得られていることです。家族に動物アレルギーを持つ方や、犬が嫌いな人がいる場合は、飼うことは難しいでしょう。
たとえば、「犬に部屋を汚されたくない」「犬は外で飼いたい」というような考えをお持ちの家族がいる場合は、里親になることはできません。
犬も家族の一員として考え、犬の行動や性格を理解し、犬が幸せに暮らせるよう接することが大切です。
ペット可の住宅に住んでいる
二つ目は、ペット可の住宅に住んでいることです。当たり前のことですが、ペット不可の住宅に住んでいる場合は、犬を飼うことはできません。
ペット不可の住宅で犬を飼うことはルール違反でもあり、契約違反として即時退去を命じられる可能性があります。違約金やクリーニング費用を請求されるほか、隣人からのクレームを受けることも考えられるでしょう。
そのため、犬を飼う場合には、ペット可の住宅に住んでいることが前提で、ペット不可の住宅に住んでいる場合はペット可の住宅に引っ越す必要があります。
終生飼養が可能
三つ目は、終生飼養が可能なことです。飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。
飼い主が先に亡くなってしまった場合や、やむを得ず飼えなくなった場合でも、ペットが安全に暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の責務です。
終生飼養に違反すると、懲戒刑や罰金刑に課せられる場合もあります。犬を飼う際には責任を持ち、寿命を迎えるまで適切に飼育することが重要です。
トイプードルの生涯費用はいくら?
四つ目は、トイプードルの生涯費用について事前に知っておくことです。トイプードルを飼う際には、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分に考える必要があるでしょう。
犬を飼うのにかかる費用には、次のようなものがあります。
- フードやおやつ
- ケージ
- 食器
- リードやハーネス
- ワクチンや健康診断
- シャンプーやトリミング代
- 避妊・去勢手術代
- マイクロチップ代
犬を飼うのにかかる費用は、犬種や個体差、飼育環境、健康状態によっても変わります。「一般社団法人ペットフード協会」による調査では、2024年の犬の生涯必要経費は平均で¥2,711,875となりました。
参考:一般社団法人 ペットフード協会 「令和6年 全国犬猫実態調査 (犬 生涯必要経費)」
犬を迎えるためには、必要な経費を把握しておくことが大切です。決して小さな金額では無いため、犬を迎えようと考えている方は頭に入れておく必要があります。仕事が忙しくて犬との時間がなかなか取れない場合や、経済的に余裕が無い場合は、犬を飼うのは難しいといえるでしょう。
犬の里親になるためには、動物保護団体によっても異なりますが、中には厳しい条件が設定されている場合があります。これは、保護犬が過去に虐待や捨てられたなどの辛い経験をしたことがあることを生かし、二度と同じような思いをさせないためです。そのため、里親になる際には覚悟と責任が必要になるでしょう。
おすすめの里親サイト3選

最後におすすめの里親サイトについて紹介します。おすすめの里親サイトは、以下の通りです。
ペットの窓口

おすすめの里親サイトの一つ目は、ペットの窓口です。ペットの窓口とは、ペットと信頼できる家族をつなぐための場です。
ペットを新しい家族として迎え入れたいけど、タイミングもあり、なかなか実現できない人のためのサイトといえるでしょう。事前に迎え入れ希望の家族の方に、現在の環境などを登録してもらい、その事前情報をもとに保護団体の方から連絡が来ます。不明な点は、安心できるまで自由にやり取りすることができます。

OMUSUBI

二つ目は、OMUSUBIです。OMUSUBIは、審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトです。
審査を通過した保護団体のみ募集を行っており、全国200団体以上が登録しています。また、犬猫を迎える際に大切な相性診断を行うことができ、ライフスタイルや好みなどの質問に答えるだけで、保護犬猫との相性度を知ることができます。
譲渡した際にはOMUSUBI Family特典を受けることができ、安心して新生活をスタートすることが可能です。
ホームページ:OMUSUBI
いつでも里親募集中

三つ目は、いつでも里親募集中です。いつでも里親募集中は、犬猫の里親探しをしている人と飼い主になりたい人をつなげるサイトです。
犬猫の詳細なプロフィール、性格、健康状態などが紹介されており、自分に合った犬猫を見つけることができます。また、地域ごとに検索でき、全国の動物保護団体や個人が登録した情報を閲覧することが可能です。
里親になりたい方は、会員登録をし、里親申し込みボタンを押すことで、掲載者とメッセージのやり取りができるようになります。
ホームページ:いつでも里親募集中
まとめ
今回の記事では、トイプードルの特徴や性格、トイプードルのかかりやすい病気、トイプードルの里親になるための条件などについてご紹介しました。
トイプードルを迎え入れる際には、特徴や性格、かかりやすい病気について事前に理解しておくことが大切です。また、里親になる際には条件があるため、その条件を満たす必要があります。
里親になるためにはさまざまなサイトがあるため、参考にして頂ければ幸いです。犬を迎え入れる場合は犬が寿命を全うするまで、責任を持ってお世話してあげましょう。
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