「最近、うちの子の歩き方がおかしい気がする…」「ジャンプを嫌がるようになった…」そんな変化に気付いた飼い主さん、それはもしかしたら「椎間板ヘルニア」のサインかもしれません。
犬のヘルニアは進行すると、痛みだけでなく歩行障害や排泄のトラブルなど深刻な問題に発展することも。今回の記事では、犬のヘルニアの原因や症状、治療法から自宅でできるケア、おすすめのサプリメントについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
犬のヘルニアとは?どんな症状が出る?

犬のヘルニアは、主に椎間板ヘルニアのことを指します。背骨のクッションの役割をしている椎間板が変性し、脊髄を圧迫することで痛みや麻痺が起こる病気です。
椎間板ヘルニアの主な症状は以下の通りです。
- 背中を丸めてじっとしている
- 抱っこやジャンプを嫌がる
- 足を引きずる・ふらつく
- 排尿や排便がうまくできない
ヘルニアの原因とは?

犬の椎間板ヘルニアの原因は、主に次のような体質的要因や加齢、衝撃などの外的要因によって起こります。
椎間板の老化
椎間板は年齢を重ねると椎間板の水分が減ってしまい、弾力がなくなって硬くなることがあります。硬くなることでクッションの役割をうまく果たせなくなり、椎間板の一部が外に飛び出して神経を圧迫してしまうのです。
特に5歳以上の中高齢犬や、胴長短足の犬種では若いうちから椎間板の老化が進みやすい傾向にあります。
遺伝的な要因・犬種の特徴
特定の犬種は、遺伝的に椎間板の変性が早くから起こりやすいとされています。特に多いのは以下のような胴長短足タイプの犬種です。
- ダックスフンド
- コーギー
- シーズー
- ペキニーズ
- フレンチブルドッグ
これらの犬種はハンセンⅠ型と呼ばれる、急性型のヘルニアを発症しやすい傾向にあります。
激しい運動・ジャンプ・階段の上り下り
ソファやベッドなどの高いところからの飛び降りは、背骨に「ドンッ」と強い衝撃がかかります。これが積み重なることで、椎間板が傷んでしまい、やがてヘルニアを引き起こす原因になるのです。
また、急ブレーキをかけるような走り方や方向転換も背骨に負荷をかけます。元気なうちから予防の意識をもって、段差のある場所にはスロープを設置する、滑らない床にするなどの工夫がとても大切です。
肥満による負担増加
犬が太ると、背骨や椎間板にいつもより重い荷物を背負っている状態になります。特に胴長の犬種は、体の構造的に背骨への負荷がかかりやすいため、少しの体重増加でもリスクが上がってしまいます。
ちょっとぽっちゃりしてきたなと感じたら、食事管理や運動の見直しをしましょう。体重を適正に保つことは、ヘルニア予防の第一歩になります。
ヘルニアの治療法は?手術だけじゃない?

犬の椎間板ヘルニアの治療法は、症状の重さによって変わります。大きく分けると、内科的治療と、外科的治療の2つがあります。
軽度の場合
歩いてはいるけど、痛がる・足を引きずるといった軽めの症状であれば、消炎鎮痛剤やステロイドなどの薬で炎症を抑え、1~2週間ほど安静に過ごすのが一般的です。この時期に無理をすると悪化することがあるため、安静がとても大切になります。
重度の場合
後ろ足が動かない、立てない、排泄ができないといった神経症状が強い場合は、椎間板の一部を取り除く手術(脊髄手術)が検討されます。手術後はリハビリが必要ですが、回復の可能性が高いケースも多くあります。
自宅でできるケアと生活の工夫

ヘルニアは治療も大切ですが、日々の生活環境を整えることもとても重要です。少しの工夫で、愛犬の体への負担をぐっと減らすことができます。
滑りにくい床にする
フローリングはツルツル滑って足腰に負担がかかりやすい場所。滑り止めマットやカーペットを敷いて、足元を安定させましょう。
段差を避ける・ジャンプさせない
ソファやベッドの上り下りは、背骨に強い衝撃を与える原因になります。スロープやステップを使って登らせたり、ソファに乗らないように柵でガードしたりしましょう。
安静にできるスペースを作る
痛みがある時は、とにかく安静第一です。サークルやケージを活用して静かに過ごせる場所を用意したり、他のペットや子どもとの接触を控えめにしたりしましょう。
体重管理で背骨の負担を軽く
太り過ぎは背骨に大きな負担をかけます。フードの量を見直したり、獣医師に相談してダイエットプランを立てたりするのもおすすめです。
サプリメントで関節や神経のサポートを
ヘルニアの予防や再発防止のために、抗炎症作用や関節ケアのあるサプリメントを取り入れるのも効果的。獣医師と相談しながら、その子の体に合ったものを選びましょう。
ヘルニアにおすすめのサプリメント3選

ヘルニアは「治す」というよりも、「進行を防ぐ・痛みを和らげる・神経や関節の健康を保つ」ことが大切です。ここでは獣医師も推奨している、ヘルニアのサポートに役立つサプリメントをご紹介します。
アンチノールプラス

アンチノールプラスは、関節や椎間板の炎症による痛みや腫れを和らげてくれる働きがあります。神経の健康維持にも役立つため、神経が圧迫されやすいヘルニア持ちの子に特におすすめといえるでしょう。
実際にアンチノールプラスを使用した飼い主さんは、「階段を怖がらなくなった」「朝の立ち上がりがスムーズに」など多くの飼い主さんが続けて良かったと実感しています。
URL:アンチノールプラス
コセクイン

コセクインは、グルコサミン・コンドロイチン・MSMといった成分が配合されており、関節や椎間板のクッションを守る働きがあります。椎間板の老化やすり減りなどの変化をゆるやかにし、進行を防ぐサポートが期待できるでしょう。
実際にコセクインを使用した飼い主さんは、「後ろ足のふらつきが気にならなくなった」「散歩の歩き方が軽やかになった」など、関節や椎間板に不安のある子のケアとして根強い人気があります。
URL:コセクイン
CBDオイル

CBDオイルは、炎症や痛みの伝達を和らげる働きがあるとされ、特に椎間板ヘルニアなどでみられる神経の痛みに効果が期待されています。痛みや不自由な体の状態は、犬にとってもストレスの原因。
CBDには気持ちを落ち着かせる作用もあり、寝つきが悪い・不安で吠えるなどの行動が落ち着くケースもあります。
URL:CBDオイル
まとめ
犬のヘルニアは、早期の発見と適切なケアが何より重要です。サプリメントはあくまで「治療の補助」ではありますが、痛みの緩和や再発予防のサポートとして活用することで、愛犬の生活の質を高める手段になるでしょう。
ぜひ、信頼できる製品を選びつつ、日々のケアに役立ててみてくださいね。
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